【中学受験情報】女子美術大学付属中学校ついて詳しく解説！ | 補習～中学受験の学習塾モコスタ

東京都杉並区にある女子美術大学付属中学校。

「美術による人間教育」を教育の柱とし、生徒一人ひとりの豊かな感性と創造性を育むことを目指す女子中高一貫校です。

女子美術大学・短期大学への内部進学制度も整った、美術教育に特化した特色ある学校です。

入試情報・部活動・国際交流、そしてモコスタ荻窪教室がある荻窪駅からの行き方など女子美術大学付属中学校について多くの情報を掲載していきますので、学校選びの参考にしてください。

本記事の監修者

モコスタ統括マネージャー
小澤珠美

大学卒業後、大手進学塾で高校受験・中学受験の指導に15年間従事。特に中学受験において、御三家中学をはじめとする超難関校の算数指導・受験対策・保護者のサポートに尽力し、合格実績に貢献。
その後独立してさらなる成果を出し続けモコスタ専属の指導者となる。これまでに蓄積したすべてのノウハウを投入し、モコスタに通う受験生全員の第一志望校合格を全力でサポートする。
著書:『中学受験超成功法「ママは楽しく息を抜く」』ギャラクシーブックス 2017年
共著:『未来を創る〜私たちが選んだ道〜輝く女性起業家』ブレインワークス 2017年

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女子美術大学付属中学校の基本情報

住所	東京都杉並区和田1-49-8
電話番号	03-5340-4541
HP	女子美術大学付属中学校
生徒数	433名
登校時刻	登校時刻8：20

授業について

女子美術大学付属中学校の授業は、「美術による人間教育」を柱とし、美術の専門的な学びと一般教科の確かな学力を両立させることを特色としています。

中学では週4時間、高校になるとさらに増え、高1で6時間＋美術史、高2・高3は週10時間というかなり本格的なアートの時間があり、美術が好きな女子には非常に魅力的な学校です。

美術教育と両輪で、生徒が将来どのような進路を選んでも対応できるように、一般教科の指導にも力を入れています。

国語や社会、理科など、他の教科でも美術を題材に取り入れたり、作品制作と結びつけたりする授業が行われ、知的好奇心と創造性を刺激します。

部活について

運動部	文化部	同好会
バスケット部	美術部	サッカー同好会
バレーボール部	絵本部	科学同好会
バトミントン部	クロッキー部	折り紙
卓球部	漫画研究部	ミステリー研究同好会
剣道部	アニメーション部	かるた研究同好会
テニス部	写真部
弓道部	イラスト研究部
ワンダーフォーゲル部	ファッションアート部
バトミントン部	文芸部
洋舞部	演劇部
	声楽部
	管弦楽部
	茶道部
	華道部
	書道部
	家庭科部
	英会話部
	社会科研究部
	ギター部

荻窪駅からの行き方

電車・徒歩：約20分

荻窪駅から地下鉄丸ノ内線で東高円寺駅
東高円寺駅から徒歩約10分

施設について

女子美術大学付属中学校は、美術教育に特化した学校として、美術関連の施設・設備が非常に充実しているのが最大の特色です。

美術室は中学・高校合わせて7室あり、生徒が多様な制作活動に取り組める環境が整っています。

また、CG教室では、デジタルデザインやグラフィックデザインといった最新の技術を学ぶことができます。

中学・高校独自の図書室の他に、女子美術大学の図書館を利用できます。

校風や特徴

女子美術大学付属中学校の最大の特色は、生徒の個性をありのままに受け入れ、尊重する自由な校風です。

教育のすべての中心に美術が据えられており、豊かな感性と創造力を養います。

多くの生徒が付属高校へ進学し、高校の専門コース（絵画、デザイン、工芸・立体）を経て、女子美術大学・短期大学への道も開かれています。

早期から将来の目標を見据えた学習が可能です。

帰国生の受け入れ

帰国生入試を設けています。

第1回入試日と同日に本人および保護者と10分程度の面接があります。

また、事前提出物の中に800字程度の作文（テーマ「海外生活で一番心に残ったこと」）があります。

国際交流

国際交流プログラムは、「美術による人間教育」という女子美術大学付属中学校の教育理念に基づいています。

海外の文化や芸術に触れることで、日本の美意識を相対的に捉え直し、多様な価値観を理解し、豊かな人間性の育成を目指しています。

Art ENGLISH

【美術と英語の融合】
ネイティブ教員と日本人教員によるティームティーチング（T.T.）で、美術の話題や鑑賞方法などを英語で学びます。

美術作品について自分の意見を表現したり、外国の芸術文化について理解を深めたりすることで、将来、美術を通して国際社会で活躍できるための英語力とコミュニケーション能力を養います。

海外研修（卒業生の声）
イタリア研修やパリ研修への参加は、高校2・3年生の希望者を対象に行われ、春休みに約1週間の研修として実施されます。
高1のときに学んだ美術史の内容を踏まえて実際の作品に触れられることは、非常に貴重な経験でした。
研修中は多くの美術館を巡り、普段の生活ではなかなか得られない刺激を受けました。教科書で見てきた名画を目の前で鑑賞し、筆致や質感まで間近で感じられたことは、言葉にできないほどの感動でした。

修学旅行

女子美術大学付属中学校では、修学旅行を単なる行事としてではなく、教育的な目的を明確に据えた学びの一環として位置づけています。

美術分野では日頃、西洋美術を中心に学習を深めていますが、旅行先には中学・高校ともに奈良や京都を選ばれていました。（2024年度からは中学3年生の5月に広島に変更されています。）

歴史的な文化財や日本美術に直接触れる機会や平和教育の場を設けています。

入試情報

2026年度入試

入試区分	第1回	第2回	第3回
試験日	2月1日（日）	2月2日（月）	2月3日（火）
募集人数	110名程度	10名程度	15名程度
合格発表	2月1日（日）	2月2日（月）	2月3日（火）
2025倍率	4科1.9倍 2科3.0倍	10.5倍	12.1倍
偏差値	45	46	46

選抜方式

第1回		第2回	第3回
4科	2科	自己表現	2科
国語　50分　100点	国語　50分　100点	記述60分　100点	国語　50分　100点
算数　50分　100点	算数　50分　100点		算数　50分　100点
社会・理科　50分　100点

※全ての受験日程で面接があります。（複数回受験の場合は1回のみ）

その他

Web出願の他に報告書の提出が必要
受験料：第1回22,000円、第2回11,000円、第3回22,000円（第1回と第3回の両方に出願する場合、第3回の受験料は免除）

進路先

卒業生の多くが付属の女子美術大学芸術学部へ進学します。

女子美術大学芸術学部には、美術学科、デザイン・工芸学科、アート・デザイン表現学科、共創デザイン学科があり、各学科の中に多くの専攻が分かれています。

女子美術大学芸術学部・短期大学部への推薦定員は芸術学部136名・短期大学10名（これを超える場合にも受け入れる）となります。

卒業生・保護者の声

娘は小学生のとき、2年間担任だった先生に、名前どころか存在すら忘れられていたという、とてもつらい経験がありました。
そのため女子美の入学式当日、担任の先生が娘の顔を見て、フルネームで名前を呼んでくださった瞬間、私たちはびっくりすると同時に深く感動しました。あの日、「この学校を選んで間違いなかった」と強く確信したことを、今でもはっきり覚えています。
また、面談の際に「うちの子は少し変わっているかもしれません」とお話ししたところ、先生が
「大丈夫です。うちの生徒はみんな変わっています。それが個性ですから、大切にしますよ」
と笑顔で言ってくださり、そのときもこの学校で良かったと心から思いました。
24歳になった娘は今、「あのとき女子美に行かせてくれてありがとう」と言ってくれます。
中高時代を女子美で過ごせたからこそ、娘は今、自分らしく生きられているのだと思います。

最後に

女子美術大学付属中学校では、5月から公開授業・体験学習・運動会・学校説明会・女子美祭などが開催されます。

※全てのイベントは予約制となっています。

入学後のイメージを持つため、美術の授業だけでなく、他の授業や運動会などを見ておくことも大切なことだと考えます。

お子さんに合う学校が見つかりますように。

モコスタとは？

モコスタは、経験と実績豊富な講師が中心となり学習指導を行う学習塾です。

補習を中心とした個別指導から、小学1年生から6年生までの本格的な集団指導まで、受験合格に向けたサポートを行います。

コース/クラス名	概要
個別指導コース	小学1年生から中学3年生の補習クラス。学校の授業・受験勉強の補習として、オーダーメイド指導で目標を達成します。
アドバンスコース	小学1年生と2年生を対象に、楽しく学習しながらも主体的に学ぶことを重視している集団指導クラスです。
中学受験コース	小学3年生から6年生を対象に、本格的な受験対策を行う集団指導クラスです。