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「中学受験・歴史攻略シリーズ①」旧石器〜弥生時代を「比較」して覚える!

中学受験の歴史では、「時代の流れ」を理解することがとても大切です。

最近の中学入試では、「この出来事の背景は?」「次の時代にどうつながる?」といった「流れ」を問う問題が増えています。

単語だけ覚えていても、「なぜそれが起きたのか」「その後どうなったのか」がわからないと、記述問題に対応できません。

また、選択問題であっても時間内早く解くためには、その時代の特徴や背景を知っておく必要があります。

旧石器時代・縄文時代・弥生時代は歴史の最初の学習なので、忘れてしまっているお子さんが多くいます。

そのため、差がつきやすい分野でもあります。

今回は旧石器時代・縄文時代・弥生時代の効率的な勉強法について詳しく説明していきます。

本記事の監修者

モコスタ統括マネージャー
小澤 珠美

小澤珠美

大学卒業後、大手進学塾で高校受験・中学受験の指導に15年間従事。特に中学受験において、御三家中学をはじめとする超難関校の算数指導・受験対策・保護者のサポートに尽力し、合格実績に貢献。
その後独立してさらなる成果を出し続けモコスタ専属の指導者となる。これまでに蓄積したすべてのノウハウを投入し、モコスタに通う受験生全員の第一志望校合格を全力でサポートする。
著書:『中学受験超成功法「ママは楽しく息を抜く」』ギャラクシーブックス 2017年
共著:『未来を創る〜私たちが選んだ道〜 輝く女性起業家』ブレインワークス 2017年

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目次

旧石器時代:日本人のルーツと狩猟生活

旧石器時代は、約1万3000年前~1万2000年前まで始までとされ、日本最古の時代です。

人々は打製石器を使い、狩猟や採集をしながら移動生活を送っていました。

  • 代表的な遺跡:岩宿遺跡(群馬県)
    →1946年に相沢忠洋が発見。日本に旧石器時代が存在したことを証明した重要な遺跡。
  • 道具:打製石器を使用
    →石を打ち砕いて作った道具。黒曜石を使用。
  • 住居:ほら穴など
    →狩猟や採集をしながら移動生活を送っていた

縄文時代:定住と自然との共生

縄文時代は、約2300年前(紀元前4世紀頃)までとされます。

氷河期が終わり、温暖で安定した気候に。

  • 代表的な遺跡①:三内丸山遺跡(青森県)
    →縄文時代最大級の遺跡で、大型の建物が建てれていた
    →物々交換によって交易していたことが分かった
  • 代表的な遺跡②:大森貝塚(東京)
    →エドワード=モース(アメリカ人)が発見
  • 代表的な遺跡③:鳥浜貝塚(福井県)
    →縄文時代の人糞の化石→当時の食生活が分かった
  • 道具:縄文土器・磨製石器・骨角器・土偶
    →磨製石器:石を磨いて作った
    →土偶:安産や魔除けのために作られた人形
  • 住居:竪穴住居
    →台地に定住

弥生時代:農耕の始まりと社会の変化

弥生時代は、紀元前4世紀頃~3世紀頃までとされています。

縄文時代の狩猟・採集生活から、農耕中心の生活へと大きく変化した時代です。

  • 代表的な遺跡①:吉野ケ里遺跡(佐賀県)
    →環濠集落のあとが分かる
  • 代表的な遺跡②:登呂遺跡(静岡県)
    →水田や集落のあとが発見された
  • 代表的な遺跡③:板付遺跡(福岡県)
    →縄文時代の終わりから弥生時代にかけて行われていた稲作のあとが発見された
  • 道具:弥生土器・田下駄・石包丁・青銅器・鉄器
    →田下駄や石包丁は稲作で使われた
    →青銅器は祭器として使用、鉄器は戦いや農作業に使用
  • 住居:竪穴住居・高床倉庫
    →高床倉庫は稲を保存するため、湿気を防ぐ工夫やねずみの侵入を防ぐ工夫がされていた

表で比較

旧石器時代縄文時代弥生時代
土器・石器打製石器縄文土器
磨製石器・骨角器
土偶
弥生土器
石包丁・田下駄
青銅器・鉄器
住居・生活様式ほら穴など竪穴住居竪穴住居
高床倉庫
社会の特徴小集団での生活自然と共生・村の形成階級社会・国の始まり
遺跡野尻湖遺跡(長野県)
岩宿遺跡(群馬県)
三内丸山遺跡(青森県)
大森貝塚(東京都)
鳥浜貝塚(福井県)
吉野ケ里遺跡(佐賀県)
登呂遺跡(静岡県)
板付遺跡(福岡県)

旧石器時代~弥生時代は上記のような表にまとめて比較すると効率良く覚えることができます。

狩猟生活をしていた頃は貧富の差がなく、農業技術の発展とともに貧富の差が発生したきた流れを確認しましょう。

また、問題の文中に「土偶を使って」とあれば、「この内容は縄文時代のことだ!」と瞬時に判断できるようにしておく必要があります。

そのためにも、旧石器時代・縄文時代・弥生時代を比較しながら覚えることが重要になってきます。

中国との交流

中国との交流が本格的に始まったのは弥生時代になってからです。

中学受験で出題される可能性が高いのは下記の歴史書について。

  • 『漢書』地理志(1世紀)
    倭人が楽浪郡(朝鮮半島)に使者を送っていた記録がある。
    →日本列島の存在が中国に認識され始める。
  • 『後漢書』東夷伝(57年)
    倭の奴国王が後漢に使者を送り、「漢委奴国王」の金印を授かる。
    → 志賀島(福岡県)で発見された金印がその証拠。
  • 『魏志倭人伝』(3世紀)
    邪馬台国の女王・卑弥呼が魏に使者を送り、「親魏倭王」の称号と銅鏡などの贈り物を受ける。
    →倭国が外交関係を築いた最初の記録。

まとめ

中学受験の社会科、特に歴史分野では「時代の流れ」を理解することが非常に重要です。

最近の入試では、単なる知識の暗記ではなく、「なぜその出来事が起きたのか」「次の時代にどうつながるのか」といった背景や因果関係を問う問題が増えています。

旧石器時代・縄文時代・弥生時代は、日本の歴史のスタート地点でありながら、忘れてしまっている受験生も多く、差がつきやすい分野です。

だからこそ、ここをしっかりと押さえることで、他の受験生に一歩リードすることができます。

効率的な学習のためには、各時代の特徴を個別に覚えるだけでなく、表や図を使って「比較」しながら「流れ」を意識することが大切です。

この次の時代からは中心人物に関連付けて出来事をまとめると効率良く流れをつかむことができます。

歴史は「流れ」で覚えると、ぐっと面白く、そして強くなります。

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